吃音症。正直な話、私は初めて聞きました。この病名を知ったのは月9ドラマ「ラブソング」です。
吃音による症状で、周りとうまくなじめなくなることが多くあるそうです。一体、吃音症とはどんな病気なんでしょうか。治すことはできるのでしょうか。
吃音症を患うヒロインと主演を務める福山雅治さんの月9ドラマ「ラブソング」。
たまたま第1話を見ていたのですが、吃音症によりうまく周りになじめないヒロインとのお話。
まず吃音症とはどんな病気なのか?
吃音症とは
ドラマ「ラブソング」を見た人はなんとなくわかったと思いますが、話す時に特定の言葉が連続すること、言葉を伸ばしてしまうこと、など要は話すことがうまくできない病気です。
- 連声型(連発して発音:お、お、お、おはよう)
- 伸発型(引き延ばして発音:おーーーはよう)
- 無声型(あとの言葉が続かない:おh・・・)
吃音症は、上記3種類に分かれます。症状の段階は5段階に分かれているそうで、第5段階までくると、コミュニケーションをとることを極度に嫌がります。
- 第1段階:難発(最初の言葉が出にくい)
本人に特に症状の自覚がなく分かりにくいです。 - 第2段階:連発(連発して発音)
お、お、お、おはよう、という感じで連続して単語を発することがあります。この段階でも自覚がないことが多いようです。 - 第3段階:連発+伸発
何かおかしいなと若干自覚が出てくるようです。単語の最初の言葉を伸ばしてしまう傾向のようです。 - 第4段階:
何か病気かな?と疑いが強くなり周りも気になり病院に行くのがこのあたり。第3段階よりも症状が悪化してきます。 - 第5段階:
すでに病院に行っている場合、吃音という病気であることがわかりそのことばかり考えます。そのため、人と会話することがストレスになり極力コミュニケーションをとらないようになっていきます。
ざっと症状の段階を書きました。
実際に症状が進むと何かおかしいと気づくことが多いです。特に、第3段階あたりになると、自分でも違和感を感じるため病院に行く人は行くと思います。
吃音症の有名人
吃音症と診断された有名人も中にはいます。
「釈由美子」「南明奈」「桂ざこば」などなど、結構多くの芸能人も吃音症に悩まされていることがあります。
昔の人ならわかりますが、「裸の大将」と呼ばれた山下清さんがわかりやすいですね。ドラマ化されていた「裸の大将」で山下清さんのセリフを聴けば、こういう症状なんだというのがわかります。
吃音症の治療
吃音症の治療法に関しては、まだ確立されていないようです。
発症したら治らないのかというと、症状を和らげることはできます。早い段階で見つけることができれば、症状を軽減する訓練をすれば治ることもあるそうです。
吃音症の人が訓練する内容は、医師によって異なります。
一つ言えるのは、常に声を出す練習をすること。
この部分については、やり方は違えど共通する部分です。
吃音症の原因
では、何がきっかけで吃音症となるのか。原因とされる内容は複数あるようです。
精神面からくるプレッシャー
人前で話をするなどで緊張よりもプレッシャーを人一倍感じる人がなりやすいと言われています。
また、小さいときに親に怒られたことがトラウマとなり、怒られることで異常にプレッシャーを感じてしまうことも原因とされています。
筋肉や声帯による原因
精神面からではなく肉体面からくる場合もあります。声帯などに痙攣などの発作が起きることで吃音症の症状が出るケースがあります。
遺伝による原因
親が吃音症の場合、子供が吃音症になる可能性があると言われています。
但し、子供が必ずしも吃音症になるかと言えばそうではありません。恐らく、他の原因が重なり吃音症の症状がポッと出てくることがあります。
まとめ
月9ドラマ「ラブソング」では、この吃音症とはどんな病気で、どのように接してあげることがいいのか、どうやって治療していくのかなど、吃音症のヒロインと向き合っていくお話です。
実際に回りにそれらしい人や吃音症の人がいる人にとっては、本当にいろんな治療法を模索していたり、接し方を考えています。
吃音症の人にとって、周りの接し方次第で劇的に症状が回復する場合もあります。
私自身、周りに吃音症の人はいませんが、今回のドラマで吃音症について本当に勉強になりました。